礼拝説教

使徒の導きに従う


2025年05月04日

本文:使徒の働き(使徒言行録)27章1節〜44節

カイサリアからローマへの長い航海に出発したパウロは、困難と危険に満ちた船旅を通して、信仰者の導きがいかに重要かを証ししました。本章は単なる航海記録ではなく、嵐に翻弄される人生の中で、神の御言葉に従うことの意味を深く教える物語です。

信仰者の言葉を軽んじる危うさ(1–20節):百人隊長ユリウスは、パウロの警告よりも航海の専門家たちの意見を優先し、結果として激しい嵐に遭遇します。ここには、知識だけに頼る人間の限界と、神の視点を持つ人の言葉の重みが表れています。

神の約束に根ざした勇気(21–26節):全員が絶望する中、パウロは神の御使いから「必ず皇帝の前に立つ」との約束を受け取り、皆を励まします。この確信が、恐れに満ちた乗員たちに平安と希望を与えました。

導く者の責任と霊的影響力(27–37節):パウロは船員たちの脱出を見抜き、命の危機を未然に防ぎました。そして、皆の前で神に感謝しパンを裂く姿は、暴風の中にあっても希望をもたらす霊的リーダーの姿を示しています。

神の摂理と守り(38–44節):船が座礁して絶体絶命の状況でも、神は百人隊長ユリウスを通してパウロを守り、結果的に276人全員の命が救われました。これは「正しい者の存在が多くの命を救う」という霊的真理を象徴する出来事でした。

パウロはただの囚人ではなく、神の御心を地の果てまで届ける使徒でした。彼が語る言葉は、嵐の中でこそ光を放ちました。私たちもまた、神のことばに根ざした歩みをすることで、周囲に希望と救いをもたらす存在となるよう招かれています。

引用聖句:
「海は主のもの。主がそれを造られた。陸地も御手が形づくった。」(詩篇95篇5節)

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The steadfast love of the Lord never ceases His mercies never come to an end They are new every...

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