2023年12月03日
ガラテヤ人への手紙2章1節〜6節
使徒の働き21章20〜21節を読むと、ユダヤ人にもイエス様を信じる人たちが何万人もいたことが分かります。彼らは福音を受け入れ、律法に対して熱心でした。彼らは、パウロが割礼を無用な律法としていることを問題視し、パウロに請願と撤回を提案してきました。
福音とは何か。それは、イエス・キリストによって完全に示された神の愛です。神の愛は私たちに真の自由を与えます。偽兄弟はイエス・キリストを通して得た自由を付け狙い、奪おうとします。彼らは律法に熱心になるあまり、キリストの恵みによる救いだけでは未完成であり、割礼の律法を全うするとき救いが完成すると考えました。これは完全な間違いです。イエス・キリストの救いに行いは不要です。イエス・キリストの救いは完全です。人間が律法の条件をつけるとき、神の全き愛が遮られてしまうのです。
正しい教えよりも大事なのは正しい心を持つことです。イエス・キリストの完全な救いにのみ感謝することが信仰です。間違った熱心が問題を引き起こします。多くのユダヤ人たちは信じ、彼らは熱心でしたが、彼らの熱心は律法に対する熱心でした。せっかく福音と出会ったのに、なんと惨めな姿でしょうか。
パウロは今、ガラテヤの信徒たちに手紙を通して確認を求めています。あなたたちの教会には、そういう人たちはいないか。あなたたちの中には、そういう間違った熱心さはないか、と。キリストの自由を付け狙っている姿は正さなければなりません。キリストの教会では、皆がキリストによって得た自由をもって堂々と立つべきです。
キリスト教は救いの宗教です。律法は「何々をすると(IF)」の条件を付けます。しかし、福音はそんなものではありません。イエス様の福音からは真の自由と喜びが溢れています。その自由を得た者たちには真の平安があります。皆さん、イエス・キリストと出会い、その平安を受け取ってください。
Cartoon by Martin Young @https://www.biblecartoons.co.uk/