2023年08月27日
ルカの福音書16章19〜31節
人間はいつか永遠の家に帰ります。つまり、死ぬということです。我々の肉体はなぜ衰え、老い、塵に戻るのか。それは天にある、あの父なる神の家に戻るためです。
ヘブル人への手紙8章5節は、地上の世界と天の世界との関係を説明しています。この地上のすべては天にある完成されたものの写しであり、影です。唯一の創造主である神は、天にある型どおりに、その影としてこの世界をお造りになり、最後に人間を創造してくださいました。
大切なのは、死後に裁きを受けるということを知ることです。「地上の人生こそ、まるで地獄のようだ」と愚痴をこぼす人がいます。この地上には、地獄のような苦しみがあります。それらは人間の罪が招いた結果です。本文のたとえに登場する金持ちは、貧しい人に施すことをせずに、自分の身だけを案じて生きる人たちを描写しています。彼のように愛に乏しい人生の結末は、耐え難い苦しみが永遠に続く地獄です。金持ちは、地上で豊かな人生を送りましたが、地獄で永遠の苦しみを受ける愚かな人生を選んでしまったのです。
一方、ラザロは、この地上では物乞いでしたが、天国に入れられ、アブラハムに抱かれました。金持ちは皆地獄に行き、貧しい者は皆天国に行くという教えでは決してありません。ラザロという名前は『神こそ我が救い』という意味です。ラザロは、いつも神様の助けと恵みを慕い求めて生きました。神様は彼を天国に温かく迎え入れました。彼が受けた報いは、神様の慰めだけだったのです。
神様は、その時代ごとにモーセと預言者たちを遣わし、ご自分の御言葉を代わりに伝えてくださいました。それによって、何が正しい人生の知恵なのかを知らせてくださいます。人は神様が奇跡を起こしてくだされば人生が一変すると信じがちです。しかし、人生の真理は神の御言葉にあります。聖書の言葉を聞いて自分の内にある罪を悔い改め、新しい人生を始めるべきです。美しい人生は御言葉から始まるのです。