礼拝説教

赦しに根ざす真の礼拝


2025年09月14日

本文:ルカの福音書7章36-50節

ルカ7章36–50節の物語は、パリサイ人シモンの家で起こります。食卓に着いておられたイエスのもとへ、町で「罪深い女」と呼ばれていた一人の女性が入ってきて、後ろからそっとひれ伏し、涙でイエスの足を濡らし、髪で拭い、香油を注ぎました。家の空気が張りつめる中、シモンは心の中で「この方が預言者なら、彼女がどんな人か分かるはずだ」とつぶやきます。

イエスはそれに応えて、二人の負債を帳消しにした貸主のたとえを語られました。多く赦された人は多く愛する——このごく当たり前の真理が、目の前の出来事を照らし出します。丁重に招いたシモンよりも、何も誇れない彼女のほうが、実際にはイエスを深く愛していたのです。彼女の行為は赦しを得るための代償ではなく、すでに注がれている赦しへの応答でした。

救いは人の努力や功績の結果ではありません。二人とも「返すことができなかった」とイエスは言われました。だからこそ、赦しは恵みであり、恵みを深く知る者ほど、自然と大きな愛があふれ出ます。主は外側の評価や肩書きではなく、砕かれた心、涙と渇きをご覧になります。

イエスは彼女に「あなたの罪は赦されています」「あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい」と宣言されました。私たちも自分の罪を認め、主の前にへりくだって出るとき、同じ恵みを知ります。礼拝と奉仕は、赦しへの感謝から始まり、日々の関わりで「赦し・受け入れ・仕える」かたちとなって表れます。多く赦された者として、多く愛する者へ——この物語は、教会と私たちの歩みに静かで力強い方向を示しています。

The Steadfast Love of the Lord

The steadfast love of the Lord never ceases His mercies never come to an end They are new every...

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