2025年02月16日
本文:使徒の働き(使徒言行録)19章1節〜20節
1. 聖霊の働きがない教会の欠落
パウロがエペソを訪れた際、ある弟子たちは聖霊の存在すら知らず、ヨハネのバプテスマしか受けていませんでした。これは、エペソ教会が十分に整えられていなかったことを示しており、聖霊の働きのない教会は停滞し、衰えていくという警告となっています。
2. バプテスマと新生
パウロは彼らにイエス・キリストを信じるよう教え、主イエスの名によってバプテスマを授けました。バプテスマは単なる儀式ではなく、罪が洗い流され、聖霊によって新しく生まれることを意味します。イエス様は「人は水と御霊によって生まれなければならない」と語られました(ヨハネ3:5)。外面的な行動ではなく、内面の罪からの清めが求められるのです。
3. 聖霊の力と賜物
聖霊を受けた人々は異言を語り、預言をするようになりました。このように、聖霊は各人に異なる賜物を与えます。しかし、聖霊を受けるしるしは異言だけではなく、イエスを主と告白し、信仰によって生きることこそ重要です(Ⅰコリント12:3)。
4. 聖霊の働きによる奇跡と変革
パウロがティラノの講堂で2年間福音を語り続けたことで、アジア全体に主の言葉が広まりました。また、パウロの働きを通して病が癒され、悪霊が追い出される奇跡も起こりました。しかし、信仰のない者がイエスの名を使って悪霊を追い出そうとすると、悪霊に「お前たちは何者だ」と見破られ、撃退されました。この出来事から、イエスの名の権威は、信仰によって聖霊を受けた者に与えられるものであることが示されました。
5. 信仰の決断と変革の証
エペソの町は魔術や迷信に満ちていましたが、多くの人が福音を受け入れ、魔術書を焼き捨てるという大胆な行動をとりました。これは、信仰が単なる言葉ではなく、行動によって現れるべきであることを示しています。聖霊の働きによって、人々の心と生活が根本から変えられ、主の言葉が力強く広まっていったのです(使徒19:20)。
6. 聖霊の力を求めよう
現代社会もエペソと同様に、多くの価値観や迷信があふれています。しかし、イエス・キリストの御名はすべての名にまさる名(ピリピ2:9)であり、私たちはこの御名の力を信じ、聖霊に満たされ、主の証人として生きるよう召されています。教会が成長し、福音が広まるためには、聖霊の力を慕い求め、それを受けて生きることが不可欠です。