2025年02月09日
本文:使徒の働き(使徒言行録)18章9節〜28節
パウロは、同胞から度々敵意を受けました。それでも彼は、「恐れないで、語り続けなさい」(使徒18:9)という主イエスの命令を胸に、拒絶や脅しにもくじけず語り続けました。私たちも信仰で聖書の言葉に従って生きようとするときに、そして福音を伝えるときに、似たような反対や試練に直面することがあるかもしれません。しかし、聖書は、真理の道を歩むときに試練が伴うのは不思議なことではないと教えてくれます。
そんな中、パウロは神の約束に支えられ、コリントで一年半もの間、激しい抵抗をものともせず御言葉を教え続けました。さらに神は、ローマ総督ガリオのような世の権力者を通してパウロを守ってくださり、神の約束がいかに確かなものであるかを示されました。
パウロの宣教は決して一人きりではありませんでした。彼には、プリスキラとアキラのように献身的な同労者がともにいて、天幕作りの仕事と深い聖書理解を生かして教会を支え、宣教の働きを広げていきました。私たちの時代にも、神は必要なときに必要な仲間を備えてくださり、互いに助け合いながら仕えていくように導いてくださいます。
さらに、私たちはアレクサンドリア出身の雄弁家アポロの姿にも学ぶことができます。最初は「ヨハネのバプテスマ」しか知らなかった彼が、プリスキラとアキラの助けを得て福音をより正確に理解し、特に聖霊の役割について深く教えを受けました。単なる知識だけではなく、キリストの十字架と復活、そして聖霊の力を含めた福音の全貌を受け入れることが必要だということが、ここで強調されています。
かつて道徳的堕落が大きいとされていたコリントに対し、神は「この町には、わたしの民がたくさんいる」とはっきり告げられました。同じように、私たちが暮らす東京のような現代の大都市にも、神の福音を待ち望む多くの人がいると信じます。だからこそ、大胆に、一致して福音を伝え続けることが大切です。聖霊の働きによって人々の心が燃やされ、多くの人が救いへと導かれると私たちは期待しています。
東京の教会では、こうした思いをもって都市や世界のリバイバル、そして霊的な目覚めのために日々祈り続けています。パウロのゆるぎない信念、プリスキラとアキラの誠実な奉仕、そしてアポロの学ぶ姿勢に励まされながら、一歩一歩前に進もうとしているのです。