礼拝説教

第一回宣教旅行の始まり


2024年10月20日

本文:使徒の働き(使徒言行録)13章1〜12節

<説教抜粋>
使徒の働き13章は第一回宣教旅行の始まりです。パウロの宣教旅行は聖書に3回記録されていますが、その最初の宣教旅行が13章で始まります。キリスト教会が力強く発展し、拡大していく様が描かれています。その拡大はアンティオキア教会から始まりました。

この教会は名もない異邦人によって設立されました。教会には預言者と教師がいました。預言者は、街々を巡り歩いて福音を宣べ伝える放浪の説教師のような存在でした。教師は、教会を守り、伝道された人々をイエス・キリストへと導く人でした。他の言葉で言うと、預言者は福音の種を蒔き、開拓する人であり、教師はその蒔かれた種に水をやる人でした。それは初期の教会を聖霊が建てて育ててくださった方法であり、私たちにとっての良い宣教モデルです。

パウロは、新しい町でイエス・キリストという基礎を築くことを重視し、既に福音が広まった場所ではなく、未開の地で宣教活動を行いました。また、彼は一つの町に長く留まらず、常に町から町へ移動して宣教を続けました。最も長く滞在したのはエペソ教会での3年間です。このパウロの開拓精神によって、アンテオケ教会は多様な人々を受け入れる世界規模の教会へと成長しました。絶えず新しい教会を開拓し、信徒を派遣し続けたことで、アンテオケ教会はグローバルでダイナミックな教会となったのです。

アンティオキア教会のこうした開拓精神は、どのようにして生まれたのか。それは、そのように生きられたイエス・キリストから学んだのです。私たちも同じように生きるべきです。キリストが見せてくださった模範に従うことで、私たちも開拓教会となることができます。

2節と3節には信徒たちが礼拝と断食を行ったことが記録されています。なぜ断食をしていたのか。それは、次にどこへ行き、誰が行くべきかを決めるためでした。断食とは、これらの事柄について神の知恵を真摯に求めていたことを意味します。彼らは真剣に答えを見つけようとしていたのです。ですから、聖霊は彼らに応えて語りかけました。

聖霊の答えは、バルナバとサウロを送り出すということでした。アンテオケ教会を育てたのが彼ら2人ではなかったでしょうか。彼らがいなくなれば、教会はどうなりますか。しかし、聖霊は、この2人を外に送り出すことをお決めになったのです。教会の中心的な指導者自ら出て行って開拓するのです。この精神を持つなら、教会は使徒たちの教会のように拡大するのです。

バルナバとサウロが最初に向かった場所はバルナバの故郷キプロスでした。多くの船がキプロスに出入りしていました。その島からは、どこへでも行くことができましたので、全世界を巡ろうとするバルナバたちにとっては最高の選択でした。彼らがそのように計画したのかは分かりませんが、神様の御心は彼らの選んだ航路に織り込まれていたに違いありません。ですから、聖霊がバルナバを呼ばれたことに意味があったように、聖霊が私たち一人ひとりを呼ばれることには、深い意味とご計画が込められていることを知るべきです。私たちはそれを知りませんが、神様はご存じです。

The Steadfast Love of the Lord

The steadfast love of the Lord never ceases His mercies never come to an end They are new every...

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