2023年11月19日
ガラテヤ人への手紙 1章15節
"しかし、母の胎にあるときから私を選び出し、恵みをもって召してくださった神が、"
エペソ人への手紙 1章4節
"すなわち神は、世界の基が据えられる前から、この方にあって私たちを選び、御前に聖なる、傷のない者にしようとされたのです。"
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会
神様が世界を創造する前から私たち一人一人をあらかじめ知っていてくださり、最高の人生を生きるように定めてくださったからこそ、私たちはこの場にいるのです。神様の予定は驚くべきことです。私たちが救われたことに偶然はありません。
神様の御心のままに人生が導かれていると聞いて、自由を奪われたかのように否定的に受け取る方がいらっしゃるかもしれません。最初から神様に滅びを予定されている人もいるのか、という誤解も少なくありません。パウロが言わんとしている神様の予定は、私たち人間を創造してくださった神様が慈愛の神様であり、一人として諦めずに最も良い道、最も尊い生き方に導いてくださってるということを意味しています。多くの人が誤解するのですが、神様の予定は、神様がご自分の意志を成し遂げることだけに没頭し、私たち人間を使って御自分の栄光を現そうとしているということではありません。イエス・キリストを通して完全に啓示された神様は、むしろご自分のすべてを犠牲にしてでも私たち堕落した(=神様の愛を信じずに、自分が神のようになろうとして神様から離れていった)人間を取り戻し、生かそうと日々働いておられる神様です。
神様の予定は、私たちを創造なさっただけでなく、一人ひとりを育て、導き、最後には神様の子どもとして完成させてくださる神の限りない「愛の決意」です。聖書は教えます。全宇宙の創造主である唯一の神様は、私たち一人ひとりの長所、短所、弱さ、罪深さをすべてご存じの上で、一つひとつの人生を導いてくださる神様です。私たちは、その神様の愛の深みを信じるときにこそ、希望を失わずに一日、また一日を生きることができ、あらゆる困難に勝つことができるのです。