2023年11月05日
創世記 4章1節〜7節
創世記4章にあるカインとアベルの話は、神様と人間との関係、そして人間同士の関係を教えています。創世記3章は、神様とアダムの関係、つまり神様と人間との関係を教えています。
パリサイ派と呼ばれるユダヤ人の律法学者がイエス様のところに来て尋ねました。数百の戒めからなる律法の中で何が最も重要ですか、と。イエス様は、「心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くして、あなた神、主(しゅ)を愛しなさい」と言われました。これが重要な第一の戒めです。第二の戒めは、『あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい』です。イエス様は、神と人間との関係、そして人間同士の関係を明確に教えられました。
"愛する者たち。私たちは互いに愛し合いましょう。愛は神から出ているのです。愛がある者はみな神から生まれ、神を知っています。"
ヨハネの手紙 第一 4章7節
"私たちは自分たちに対する神の愛を知り、また信じています。神は愛です。愛のうちにとどまる人は神のうちにとどまり、神もその人のうちにとどまっておられます。"
ヨハネの手紙 第一 4章16節
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会
神の愛を知るなら、神をもっと堅く信じることができます。堅い信仰を持つ人は神の愛を知ることができるとも言えます。自分に対する神様の愛を信じないことから信仰の問題が生じます。サタンのささやきに惑わされて、神様から離れてしまいます。
アダムもカインも、神の愛を信じられなくなったことによって、サタンの誘惑にかかりました。憎しみと嫉妬の思いに突き動かされたカインは、弟アベルに対する殺意を行動に移してしまいます。
『戸口で罪が待ち伏せしている。罪はあなたを恋い慕うが、あなたはそれを治めなければならない』(創世記4章7節)というのは人を家に例えた聖書の表現です。私たち人間は、心の中にたくさんの罪の感情を持っています。その罪の感情を少しでも表に出そうものなら、私たちはサタンに囚われてしまいます。だから、罪の感情を表に出さず、行動に移さずに、それを治めなければなりません。
Photo image @Unsplash by Kelly Sikkema