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アンティオキア教会から始まる世界宣教の幕開け

2024年10月06日

本文:使徒の働き11章

説教抜粋

1節〜18節: ペテロ、異邦人への伝道を弁明
異邦人が割礼を受けないままキリスト教に改宗したことは、エルサレム教会の使徒たちやユダヤ人信徒にとって重大な問題でした。彼らは伝統に反するこの出来事に警戒感を抱きました。しかしペテロは、神から与えられた幻と、コルネリウスの家で起こった出来事を順を追って丁寧に説明しました。自分も以前は同じように考えていたが、神が直接示してくださったことにより考えを改めたのだと伝えました。

ペテロの説得により、異邦人に聖霊が降りたことは神の働きであり、異邦人の救いもまた神の計画と摂理の一部であることが理解されました。ユダヤ人がキリストを信じた時と同じように、異邦人にも聖霊が贈り物として与えられたことをペテロは強調しました。この弁明を受けた使徒たちは神を賛美し、「神は異邦人にも命に至る悔い改めをお与えになったのだ」と認めました。この瞬間から、福音はすべての民族に向けて宣べ伝えられることになりました。

19節〜21節: 福音の拡大
エルサレムでの迫害によって、クリスチャンたちは遠くフェニキア、キプロス、アンティオキアなどに散らされ、福音を宣べ伝えました。特にアンティオキアはローマ帝国の重要な都市で、裕福かつ道徳的腐敗が蔓延していた場所です。にもかかわらず、福音はそのような大都市にも浸透し、知識人や富裕層、異邦人にまで広がっていきました。

22節〜24節: バルナバの派遣
エルサレム教会は、アンティオキアでの福音の広がりを聞き、バルナバを派遣しました。彼は聖霊と信仰に満ちた立派な指導者で、異邦人信徒たちを励まし、主に忠実であるように導きました。バルナバは初期教会の重要な役割を果たし、パウロと共に異邦人への宣教活動を推進しました。

25節〜26節: バルナバ、サウロ(パウロ)をアンティオキアに連れてくる
バルナバはタルソにいたサウロを探し出し、アンティオキアに連れてきました。二人は1年間共に働き、教会を教え、成長させました。このアンティオキアで初めて信徒たちは「クリスチャン」と呼ばれるようになりました。これにより、キリスト教は単なるユダヤ教の分派ではなく、ユダヤ人信徒の影響力を上回る独自の力を持つ信仰の共同体へと成長したのです。

27節〜30節: 飢饉とエルサレム教会への支援
この時代、複数の飢饉が発生しましたが、アンティオキア教会は母教会であるエルサレム教会を支援するために献金を集めました。全員が自分のできる範囲で参加し、教会の一体感と分かち合いの精神を示しました。この献金はバルナバとサウロがエルサレムに届け、教会の一致をさらに強めました。



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